ARROWS V F-04Eの発売日からすでに2年以上が経過しており、新しいモデルが次々と登場して時代遅れのスマートフォンとなったF-04Eですが、最新機種に比べてどの程度利用が可能なのか2015年5月現在の視点で比べてみましょう。
まずCPUやメモリーなど物理的なスペックをおさらいします。2012年11月のエントリーでは以下の様な表を作成しています。
これは富士通が発売してきた古いモデルと当時最新機種だったF-04Eを比べたものです。ここに現在までに発売されている新機種を追加してみましょう。
最新モデルのARROWS NX F-02GではCPUが2.3GHzと動作周波数は1.5倍になりました。これは単に1.5倍処理が早いというものではありません。F-04Eに搭載されていた 「NVIDIA Tegra 3 AP33 」というコンピュータチップがF-06Eのモデルから「Qualcomm Snapdragon」というシリーズに変わっています。Qualcomm Snapdragonは現在のほとんどのAndroidスマートフォンに搭載されているほどの新標準モデルであり、その処理速度の差は2倍以上となっているはずです。
データを保存できる容量を表す(ROM)はほとんど現在まで変わっていないどころか、2013年モデルではむしろ小さく32GBを標準とする機種が増えました。現在は本体にデータを保存するのではなくクラウドサービスを利用してインターネット上にデータを保存する方法が普及したことが影響しています。また、microSDカードの対応容量も64GBから128GBまでアップし、「ストレージを本体に確保する」というのはトレンドではなくなっているようです。
CPUの性能、アプリケーションの動作も比較にならないほど最新モデルに差を付けられていますが、それ以上に進歩したのはバッテリーのもちの良さです。
F-04Eでは2420mAhのバッテリーを搭載し、LTEでの静止待機時間はおよそ300時間でした。これが最新のF-02Gでは1000mAhもアップした3500mAhの超大容量バッテリーを内蔵し、LTE待機時間は倍以上の720時間とされています。
ディスプレイは大きく、より見やすい鮮明な画像を表示できるようになってきています。F-04Eは4.7インチのディスプレイで1280×720ドット(HD)の解像度を持っていますが、最新機種は5.2インチの2560×1440ドット(WQHD)とほぼ倍の密度(面積あたりにして4倍)の細かさで画像を見ることができるようになりました。
このように、F-04Eは完全にスペック上では最新機種に大きな差をつけられています。しかし、だからといって
「F-04E」に存在価値がないかというとそうでもありません。
なぜなら古くなったF-04Eは安いからです。
中古在庫をアマゾンで探せば、1万円すらしません。
一方の最新機種はまだまだ高いです。
この価格差を考えれば、高い最新機種ではなくてもF-04Eを選び安く利用しようという目的なら十分です。
バッテリーのもちが悪くても、しっかりと充電さえして余計な操作をしなければ1~2日なら通話待機は出来ます。LTEに接続してインターネットを見ることも出来ます。メールも出来ます。パズドラも遊べます。
スマートフォンとしての「高性能さ」はF-04Eでは見劣りがしますが、基本的な携帯電話機能がそれほど大きく変化してわけでは無いため、妥協して安く済ませたい方にはF-04Eでも良いはずです。最新機種では音声通話がVoLTEという高品質なものに変わってきています。これもまだ普及し始めたばかりのもので、確かにVoLTEの方がクリアに聞こえたりしますが、従来までの通話品質でも不満が無かったという方なら気にはならないでしょう。
高くて最新機種を選ぶか、安い旧モデルを選ぶかは使い方次第です。
まずCPUやメモリーなど物理的なスペックをおさらいします。2012年11月のエントリーでは以下の様な表を作成しています。
機種 | CPU(GHz) | メモリ(RAM) GB |
メモリ(ROM) GB |
---|---|---|---|
F-04E | 1.5 クアッドコア |
2 |
64 |
F-10D | 1.5 クアッドコア | 1 |
16 |
F-05D | 1.2 デュアルコア |
1 |
8 |
F-11D | 1 シングルコア |
1 | 4 |
F-03E | 1.5 デュアルコア |
1 |
8 |
F-03D | 1.4 シングルコア |
0.5 |
1 |
これは富士通が発売してきた古いモデルと当時最新機種だったF-04Eを比べたものです。ここに現在までに発売されている新機種を追加してみましょう。
機種 | CPU(GHz) | メモリ(RAM) GB |
メモリ(ROM) GB |
---|---|---|---|
F-02G(2014冬) | 2.3 クアッドコア |
3 |
32 |
F-05F(2014夏) | 2.3 クアッドコア | 2 |
32 |
F-03F(2013冬) | 2.2 クアッドコア |
2 |
32 |
F-01F(2013冬) | 2.2 クアッドコア | 2 |
32 |
F-06E(2013夏) | 1.7 クアッドコア |
2 |
64 |
F-02E(2013春) | 1.7 クアッドコア |
2 |
32 |
F-04E | 1.5 クアッドコア | 2 | 64 |
F-05D | 1.2 デュアルコア |
1 |
8 |
F-11D | 1 シングルコア |
1 | 4 |
F-03D | 1.4 シングルコア |
0.5 |
1 |
最新モデルのARROWS NX F-02GではCPUが2.3GHzと動作周波数は1.5倍になりました。これは単に1.5倍処理が早いというものではありません。F-04Eに搭載されていた 「NVIDIA Tegra 3 AP33 」というコンピュータチップがF-06Eのモデルから「Qualcomm Snapdragon」というシリーズに変わっています。Qualcomm Snapdragonは現在のほとんどのAndroidスマートフォンに搭載されているほどの新標準モデルであり、その処理速度の差は2倍以上となっているはずです。
データを保存できる容量を表す(ROM)はほとんど現在まで変わっていないどころか、2013年モデルではむしろ小さく32GBを標準とする機種が増えました。現在は本体にデータを保存するのではなくクラウドサービスを利用してインターネット上にデータを保存する方法が普及したことが影響しています。また、microSDカードの対応容量も64GBから128GBまでアップし、「ストレージを本体に確保する」というのはトレンドではなくなっているようです。
CPUの性能、アプリケーションの動作も比較にならないほど最新モデルに差を付けられていますが、それ以上に進歩したのはバッテリーのもちの良さです。
F-04Eでは2420mAhのバッテリーを搭載し、LTEでの静止待機時間はおよそ300時間でした。これが最新のF-02Gでは1000mAhもアップした3500mAhの超大容量バッテリーを内蔵し、LTE待機時間は倍以上の720時間とされています。
ディスプレイは大きく、より見やすい鮮明な画像を表示できるようになってきています。F-04Eは4.7インチのディスプレイで1280×720ドット(HD)の解像度を持っていますが、最新機種は5.2インチの2560×1440ドット(WQHD)とほぼ倍の密度(面積あたりにして4倍)の細かさで画像を見ることができるようになりました。
このように、F-04Eは完全にスペック上では最新機種に大きな差をつけられています。しかし、だからといって
「F-04E」に存在価値がないかというとそうでもありません。
なぜなら古くなったF-04Eは安いからです。
中古在庫をアマゾンで探せば、1万円すらしません。
中古価格 |
一方の最新機種はまだまだ高いです。
docomo ARROWS NX F-02G 富士通 クロッシー (Black) 新品価格 |
バッテリーのもちが悪くても、しっかりと充電さえして余計な操作をしなければ1~2日なら通話待機は出来ます。LTEに接続してインターネットを見ることも出来ます。メールも出来ます。パズドラも遊べます。
スマートフォンとしての「高性能さ」はF-04Eでは見劣りがしますが、基本的な携帯電話機能がそれほど大きく変化してわけでは無いため、妥協して安く済ませたい方にはF-04Eでも良いはずです。最新機種では音声通話がVoLTEという高品質なものに変わってきています。これもまだ普及し始めたばかりのもので、確かにVoLTEの方がクリアに聞こえたりしますが、従来までの通話品質でも不満が無かったという方なら気にはならないでしょう。
高くて最新機種を選ぶか、安い旧モデルを選ぶかは使い方次第です。